こんにちはEarth Giftです。
今アメリカでは大統領選挙で話が持ちきりです。先週、バイデン氏が半数以上獲得して街は大騒ぎになりましたが、まだ結果が出たわけではなく、しばらくこの騒ぎは収まらなそうですね。
さて、今日は多くの方が疑問に持つ、アメリカでのアロマセラピーの資格についてです。おそらく日本でも、アロマの資格にはいくつか種類があるかと思いますが、アメリカでも複数存在します。
ですが、アメリカでは日本とはちょっと違った在り方であると思います。今日はそんな資格の扱いから仕組み、取得できる学校など、詳しく解説していきます。
1, アメリカでのアロマセラピーの資格とは?
・アメリカでのアロマセラピーの資格の扱い
・資格はどこで取得できるのか?
・大学で単位を取りながらアロマは学べないの?
2, 資格の種類と取得までの仕組み
・アロマセラピー協会と学校の違い
・アロマセラピー協会の種類
・資格取得の方法
3, 資格が取得できる学校を見てみよう!
・The School for Aromatic Studies(スクールオブアロマティックスタディース)
・Aromahead Institute(アロマヘッドインスティチュート)
・Atlantic Institute of Aromatherapy(アトランティックインスティチュートオブアロマセラピー)
・American College of Healthcare Sciences(アメリカンカレッジオブヘルスケアサイエンス)
4, まとめ
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アメリカでのアロマセラピーの資格とは?
これをお話するには、そもそも資格ってなんなの?というところから話さなければなりませんね。まず最初の章では、アロマセラピーの資格がどういった扱いなのか、どうやって取得するのかなど、基礎的な部分を解説していきます。
アメリカでのアロマセラピーの資格の扱い
アメリカでもアロマセラピーの資格の扱いは日本と同じで、民間機関の認定証です。
例えば、お医者さんは国から認められたMedical Doctorの国家ライセンスを取得します。鍼灸師やマッサージセラピストは、お医者さんのような国家ライセンスではありませんが、数年間学校に通い、州規定のライセンスを取る必要があります。
ただしマッサージの場合、ナショナル・サーティフィケート(NCBTMB)というものもあります。これはアロマと同じような民間資格の認定証で、学生ビザ(移民ビザ)の留学生でも誰でも取得できますが、それでも数年間学校へ通い実務トレーニングをするなど、その条件はライセンス取得同様厳しいです。
アロマセラピーやハーバリストはそれらの類ではなく、オンラインのみでも取得可能な、簡単に取得できる資格の一つと言えます。
資格はどこで取得できるのか?
アメリカの場合、アロマの資格を取る際に学校(インスティチュートやスクール)に通うこともできますが、多くの学校がオンラインでの資格コースも提供しています。
私が受けたNAHAの資格もオンラインで取得しています。アメリカでおすすめの学校は後でお話しますが、アロマのような民間資格というのは、規定が緩い分、 どの先生から学ぶのか?で得られるものが大きく変わります。
アロマセラピー教育のガイドラインは、協会によって定められていはいますが、それでもその内容は幅広いもので、教える先生の経験によって、アロマセラピーのどんなことがより詳しく学べるのか?が違うのです。そこは他の国家ライセンスや州の資格のものとは違うところ。なので効率よくアロマを学びたいなら、その先生が何に特化しているのか、を知る必要があると私は思います。
そして最大の魅力は世界中誰でも受けられる、ということ。アメリカのアロマ協会の場合、そのカリキュラムを学べるだけの言語力さえあれば誰でも取得可能。ただしこれは今後規定が変われば、その限りではなくなります。
大学で単位を取りながらアロマは学べないの?
米国在住者の方には聞かれる質問で、アカデミッククレジットのある学校ではアロマセラピーは学べないのか、ということですが、実はできるんです。
このアカデミッククレジットのある学校というのは、アメリカの教育省で認められた学校のことで、そこで学べる教科にはすべて単位が付くというもの。つまり、大学で単位を取りながらアロマを学べる学校もあるのです。
数は少ないですが、どちらもワシントン州にあるAmerican College of Healthcare Science(以下ACHS)、もしくはBastyr Universityです。
どちらの学校も私立なのと、公立校の奨学金は使えないので、とても学費は高くなります。ですが、各セラピストとして既に納税している方には奨学金が降りたり、民間の機関が学費サポートをしてくれることもあります。
BastyrはBachelor以上の学位が取得できる4〜6年制の大学で、前もって決められたサイエンスの単位を取得していないと入れないのですが、ACHSは2年制のAssociate学位のカリキュラムからあるので、高卒のでアメリカ生まれの市民であれば誰でも入れます。
もし移民の場合は、例え市民権保持者でも必ず言語テストがあり、それに受からなければまずESLからのスタートです。
ちなみに、ここを卒業するとアロマセラピーの国家ライセンスになるのか、といえばそうではなく、民間の学校で取得できるアロマの認定証と、学位を両方取得できるということです。そうすることで、Master of Science in Aromatherapyの学位を取得、と呼べるわけです。かっこいいですよね^^
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資格の種類と取得までの仕組み
ではここでアロマセラピーの協会や資格の種類、その仕組や取得の流れなどを詳しく見ていきましょう。
アロマセラピー協会と学校の違い
まずアロマセラピーの協会と学校の違いをお話します。これは日本でも同じかと思いますが、アメリカはアロマセラピー協会とスクールは別になっています。
協会はガイドラインを規定する機関で、スクールは協会と契約し協会にお金を払い、そのカリキュラムを使用して生徒に教えるところです。そして、その生徒がカリキュラムの学習を終えると修了証書(資格)が得られる、という仕組みです。
ですので、一概にアロマの資格がある、と言っても、どの協会の教えに沿って学習したのか?が違ってくることになるわけです。
ですが、アメリカの場合はそこまで協会に種類がないのと、小さなアロマ協会は他にあるとは思いますが、メジャーな協会は2つしかないです。セラピストによってはそのどちらも持っていることもあります。
アロマセラピー協会の種類
ここで、アメリカのアロマセラピー協会を紹介していきたいと思います。
●Alliance of International Aromatherapist
●Aromatherapy Registration Council
先程、メジャーな協会は2つと言いましたが、3つある?と思いましたよね。一つずつ説明していきますね。
まず1つ目は、通称NAHAと言われる協会で、アメリカで最も歴史ある大きな協会の一つです。
これは私が持っている資格のカリキュラムを提供している協会でもあります。現在のプレジデントはAnnette Davisさんという方。栄養士・アロマセラピストであり、フランスの医師・ホリスティック医学の専門医であるDr. Jean Claude Laprazに師事しながら活動していた方だとのこと。
余談ですが、私はこのDr. Jean Claude Laprazは知らなかったのですが、ジャン・バルネ先生にそっくりだったので、調べてみるとやっぱり繋がりありますね。一緒に漢方学などを学んでいたそうです。
ちなみに、前期プレジデントは私の尊敬するJade Shutesさんが務めていました。NAHAの歴史は、1990年にロンドンのアロマセラピーをアメリカで教えるために、数人のアロマセラピストがコロラド州ボルダー市に集まり始まりました。NAHAのカリキュラムは、アロマ界ではとても有名な著者であり教育者のPatricia Davis(パトリシア・デイビス)さんのコースに則って作られています。
パトリシアさんのスピリチュアルアロマセラピーの著書、
Subtle Aromatherapyは有名ですね!
2つ目は通称AIAで、AIAも、NAHAと二分するよく知られたアメリカのアロマ協会です。
こちらは発足が2006年とわりと新しいのですが、ここではより医療の専門家向けの協会にしよう、ということで始まりました。現在もその言い伝えは残っているのですが、今ではほとんどがNAHAとAIAは同じように扱われていて、カリキュラムも同じです。
ですので、同業者の資格コースにありがちな、どっちが良い悪いのような派閥争いはありませんのでご安心ください^^;
最後は通称ARCと呼ばれ、ここは厳密には協会ではないのですが、アロマセラピーの試験と資格を提供している機関です。
このARCはNAHAやAIAのようにカリキュラムを提供しているのではなく、このARCのRegistered Aromatherpist(登録アロマセラピスト)の称号がもらえる、というものです。あくまでこれも民間の称号で、ライセンスではありません。
ARCはもともと、先程のアロマが学べる大学でご紹介したACHSの学長である、Dorene Petersenさんが、彼女の大学でアロマを学んだ方のコミュニティーのために作り出した機関です。
ARCの会員になるには、ARCの試験を受ける必要があるのですが、その条件として、AIAやNAHAのカリキュラムを各スクールで習得するか、ARCの認定セラピストに師事しながら200時間の就学を終えた方は、この資格試験を受ける権利が得られます。
ですので、NAHAやAIAを持って、協会のメンバーの方なら誰でも受けられるのですが、NAHAやAIAのコースを受けた人の多くは、各自の協会のメンバーになれれば十分、という方が多い印象です。
ARCの会員になる方というのは、ARC会員の先生に直々に師事した場合が多いように思います。ですが、ARC会員になると、メンバー限定の特典などもあるようですので、興味がある方はこの試験も受けてみるのも良いと思います。
資格取得の方法
では、NAHAやAIAの資格はどのように取得できるのか?の解説に行きたいと思います。
まずは資格コースを提供している各スクールで、アロマセラピーコースを受けてもらい、そこでアロマレベル1とアロマレベル2の2つのコース(200時間)を修了すると資格取得ができます。
ただ、近年アロマレベル3ができ、これを取得するとさらに詳しく、実践的な内容が学べますが、これは今のところ、資格取得条件には入っていません。今後変わる可能性はあります。
ちなみに、学費は学校によって様々ですが、アロマ1,2両方受けて$1500〜$2000くらいかと思います。教材費も学校によって異なり、学費に含まれている場合もありますが、ほとんどが別売りになっています。
さて、200時間のコースを終了すると、最後は課題が待っています。学校によって課題内容が違うのですが、大抵は学校で提供しているオンライン筆記試験、ケーススタディー10〜20件、論文です。これらをクリアした人が無事に修了証書をもらえる、というものです。
そして、NAHAやAIAではその修了証書を見せると誰でも会員になれます。年会費は会員のプランによりますが、安いもので$125〜です。ここで会員になると、無料でテレセミナーやワークショップに参加できたり、シーズンごとの定期冊子を読むことができます。
ARCの場合は、先程言った条件に満たした方が試験が受けられるのですが、試験費用は$360(返金不可)、試験会場や試験日は各州によって決められています。(試験に関するリンクはこちら)
ここで無事に試験に合格した方は晴れてRegistered Aromatherpistとなるわけです。ちなみに、このARCの資格は更新に条件があります。5年に一度$325の更新料を支払い、その間継続教育(Continuous Education)を決められた時間数受ける必要があります。
詳しくはホームページを見てみてくださいね。
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資格取得ができる学校を見てみよう
ということで、アロマセラピストになるための学校はどんなところがあるのか、私のオススメをちょっとだけご紹介します。
●Aromahead Institute
●Atlantic Institute of Aromatherapy
●American College of Healthcare Sciences
もちろんこれ以外にもたくさんあります。ぜひ自分でも調べてみてくださいね。学校を選ぶ時に大切にしてほしいのが、どの先生から何を学びたいのかを決めること。
せっかく高い授業料を払うのですから、自分に合った先生が良いですよね。今回上でご紹介した学校のうち、最初の3校はよく知っている先生のいる学校です。
The School of Aromatic Studies
1つ目はアロマ界に革命をもたらしたとも言えるJade Shutesさんの学校です。Jadeさんを知ったのは私がアロマの資格を取って間もなくの2013年でした。
そのとき私は、もっと効率の良い実践的な部分が詳しく学びたくて、Jadeさんを見つけられたときは本当に嬉しかったです。Jadeさんはご自宅に素敵なハーブガーデンがあり、もともとハーブが好きで、レメディー作りが大好きな先生です。
ハーブを使うホリスティックセラピーとアーユルヴィーダがバックグラウンドにあるので、メディカルアロマとしての精油使い方や、レメディー作りだけでなく、よりスピリチュアルなsubtleな分野も経験豊富でした。
Jadeさんの教え方は、痒いところにも手が届くと言いますか、初心者が持ちがちなアロマ関連の噂だったり、そういったものも分かりやすく教えてくれるので、初心者の方にも、ある程度学んだ方にもおすすめです。
Aromahead Institute
2つめのAromaheadのオーナー、Andrea Butjeさんは、世界中を旅しながら新しい香りを探求するのが大好きな先生ですね。学校だけでなくアロマショップも経営されているので、知っている方も多いかと思います。
Andreaさんは自身がマッサージセラピストでもあるので、アロマセラピーだけでなく、ボディワークの知識も多い方です。日常生活でアロマを取り入れる実践方法だったり、アロマクラフト作り、ブレンディングがとても得意なので、初心者の方から経験者の方までおすすめの香りのプロ講師です。
Atlantic Institute of Aromatherapy
ここはお母さんと娘さんのご家族で始めたアロマスクールで、オーナーがSylla Sheppard-Hangerさんで、娘さんがNyssaさんです。二人共とても仲良しで、見ていて癒やされたりもします^^
Syllaさんはあの有名な精油分析化学者、ロバートパパス氏と一緒に研究していた過去もあり、アメリカのアロマ界では一目置かれた存在です。
Syllaさんはこの3人の先生の中でも、一番科学的な分析に特化していて、実際に香りを使いながら、データに基づいてレシピを作ったり、科学的エビデンスも重視したい方はSylla先生がおすすめです。
もちろん、堅苦しい論理だけ教えるのではなく、ご自宅のお庭では季節のハーブなどを育てていて、それらを使ったレシピや、アロマ瞑想なんかはNyssaさんが得意です。
American College of Healthcare Sciences
ここは先程ご紹介した、単位も取れる、アロマセラピーが学べる大学です。ここの学校にはそこまで知っている先生はいないのですが、時々ここで提供している書籍やウェビナーなどを利用していて、分かりやすくて気に入っていました。
ここの良いところはやはり大学の単位が取れること。もし、アメリカでホリスティックセラピスト、自然療法士として活動したい方は学位が欲しい方も多いと思います。
ACHSでは様々な学位コースが有り、アロマセラピーだけでなく、栄養士、ハーバリスト、ホリスティックビジネスなど、たくさんの魅力的なコースがあります。ACHSは唯一オンラインで受講可能な学校なので、興味のある方は、ぜひ一度問い合わせてみると良いと思います。
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まとめ
いかがだったでしょうか?今回の記事がこれからアロマの資格を考えている方の参考になれば嬉しいです。今後はアメリカのアロマ界の講師などもご紹介していきます。