ということで今日は、アメリカ在住の方向けに、品質の良い精油をオンラインで購入できるアロマショップをご紹介します。今回ここで紹介するのは、どれも個人的に愛用しているショップで、オーナーの方が精油のことをよく知っている、品質にこだわった精油会社です。
もちろん、ここで紹介されていないけど、他にも良い会社はたくさんあります。もし自分で探したい方のために、失敗しないブランドの選び方や、これは気を付けて!という情報も合わせてご紹介します。
既にアロマが興味がある方なら、マルチで有名なドテラやヤングリビングは知っていると思いますが、色々な噂もあるのでマルチ以外が良い!という方にもぜひ見てほしい内容です。
1, 間違えないアロマの選び方とは?
・まずは価格チェックをさらっとやってみよう
・成分表が見られるかを確認しよう
・どんな人が経営しているか、どんな人が品質管理に携わっているかを調べよう
2, アメリカのおすすめアロマショップ
・Aromatic International(アロマティックインターナショナル)
・Enfleurage(アンフルラージュ)
・StillPoint Aromatics(スティルポイントアロマティックス)
・FROLACOPEIA(フローラコピア)
・Desrosiers International(デスロジアインターナショナル)
3, 初心者は気を付けて!セラピストなら使わないショップ
・大規模なオンラインサイトが良くないわけ
・ナチュラルマーケットは必ずしも高品質ではない
4, まとめ
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間違えないアロマの選び方とは?
アロマを選ぶ上で品質が良いものを選びたいですが、とはいえどのように品質を見分けるのかなんて、初心者のうちは難しいですし、オンライン上じゃ香が試せるわけではないので余計に分からないですよね。
精油の品質といっても、安全に使用できるレベルの中だけでも、普通のものと、更に上を行く高品質なものとでも分かれるので、細かく語ればそれだけで一記事かけてしまうほど詳細はあります。ですがここでは簡単に、安全に使用できる精油を選ぶために、これだけはチェックしてね、という項目をご紹介します。
② 成分表が見られるか?
③ どんな人が経営、または運営に携わっているかが分かるか?
これらを順々に解説しますね。
まずは価格チェックをさらっとやってみよう
これは誰でも分かることかもしれませんが、値段があまりにも安いもの、もしくは全ての精油に均等の値段が付いているブランドは避けましょう。
精油は芳香植物によって価格が全く違ってきます。例えば最も安い部類には、レモンやオレンジ、レモングラスなんかがありますが、これらは15mlでも$10以内で購入できます。しかし、最も高価で人気のあるローズオットーは、品質の良いものなら5mlの小さなサイズでも軽く$100は超えますよね。
ですが、こういった高価な精油は香が人気があるため、人工香料を混ぜたり、安価な増量剤と混ぜたりして、品質の悪いものが出回りやすいのです。ですので気になる会社を見つけたら、まずその会社が出している、一般的に高価な精油の価格をチェックしてみましょう。
ローズオットーやメリッサは5mlで$100以上はしているか?ローズはアブソリュートであればそんなに高くないですが、ジャズミンを含めて5mlで少なくとも$70以上が相場です。ネロリやサンダルウッドなどは5mlでも$50くらい。サンダルウッドはオーストラリア産だと価格は若干下がりますが、インドやハワイ産などは希少価値が高いので高価です。
成分表が見られるかを確認しよう
そもそも成分表って何?と思う方もいますよね。アロマ界で使われる成分分析方法で、GCMS(通称ガスマス)という分析方法があるのですが、その分析で出されるのが成分表といって、英語ではComposition TableまたはGCMS Reportなんていう名前で書かれています。
一番良いのはその会社のウェブサイトに行って、サイト内に分析結果が載っている事。また、近年会社によっては、ショップサイトではない別のサイトを作り、成分表開示のために、ロットナンバーを入れると、その成分が分かるという画期的なシステムを取り入れている会社もあるくらいです。
当然、その成分表が正しいものかを見分ける力は必要なのと、必ずしも成分表がない=悪いブランド、というわけではないのですが、もし正しい成分表を公開している会社であれば、そこはかなり信頼が置ける会社と言えます。
どんな人が経営しているか、どんな人が品質管理に携わっているかを調べよう
一見大したことのないショップサイトでも、品質の良い精油の会社は多々あります。しかしながら、やはりカスタマーサポートに問い合わせたときに、いつも繋がらなかったり、質問に答えられないような会社は信頼が置けませんよね。
本当に精油を熟知したベテランが経営に携わっていれば、それを広めるためにウェブサイトやSNSで発信するものです。
その会社に精油の抽出や品質管理のエキスパートがいるかどうかは、ブログ発信だったり、FacebookやLinkedInのアロマセラピーのコミュニティーに入って率先的に発言していたり、または電話問い合わせをしたときに、明確に品質管理に関しては答えてくれるはずです。
もしもそれが当てはまらない会社は注意しましょう。
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アメリカおすすめアロマショップTop5!
ではおすすめアロマショップ一覧を見ていきましょう。
実はこれ以外にも愛用しているショップはいくつかあるのですが、今回初の紹介で捨てがたいのはこの5社。早速1つ目から見ていきましょう。
Aromatic International
ここはAromahead(アメリカのアロマスクールの一つ)のオーナーAndrea Budjeさんの経営するオンラインアロマショップです。Andreaさんは私が尊敬するアメリカのアロマ講師の一人で、彼女のブログも参考にさせて頂いてます。
アメリカのアロマ協会は、NAHAとAIAが最も大きなアロマテラピー協会なのですが、彼女はその資格コースを教えていて、アロマ歴も30年以上のベテランです。
そんな彼女のアロマショップでは、精油だけでも100種類以上!更にハイドロゾルやキャリアオイルも取り揃えてあり、とても種類が豊富です。
価格も平均的で、ショップページの各精油の下にきちんと成分表が検索できるようになっています。
一つ注意点は、ここで出しているヘリクリサムの精油ですが、異様に価格が安いなと思って学名をチェックしたところ、Helichrysum bracteiferumのタイプでした。これは、一般に知られるイモーテールと呼ばれるスキンケアに使われるHelichrysum italicumではありませんので、ご注意くださいね。
このHelichrysum bracteiferumは、italicumとは全く成分が異なっており、1,8シネオールが多く、次いでαピネン。ですので呼吸器系のケアにおすすめです。
Enfleurage
ここはニューヨークの老舗アロマショップで、私が最もよく使うオフラインのお店です。ここはオンラインでも購入できるので、遠方にお住まいの方でも購入できます。
名前の読みはアンフルラージュ。アロマを知っている方ならピンと来た方多いですよね^^ そうです、伝統的な精油の抽出方法の一つですね。
アンフルラージュはショップだけでなく、定期的にアロマに関する無料のクラスも行っていて、精油の使い方などはもちろんのこと、精油の蒸留に関するお話とか、スピリチュアルなアロマセラピーのお話など、オーナーのJoe(ジョー)さんの長年の経験と体験談のお話が聞けるので、アロマの資格を持っているプロの方でも勉強になる興味深いお話ばかりです。
アンフルラージュはもともとフランキンセンスやローズ、サンダルウッドなど、一般に高価とされる精油やアブソリュートの蒸留にこだわり、そういった精油を抽出していました。
今でもフランキンセンスの蒸留所がオマーンにあり、ローズなんかは未だに古きアンフルラージュ法でアブソリュートを抽出しているのです。凄いですよね!
現在世界中の色々な農園の方々とつながりを持っていて、たくさんの種類の精油が置いてあります。
中には、ライラックなど、滅多にマーケットに出回らないレアの精油も置いていることがあるんですよ。
ここはいつも必ず同じ精油があるわけではなく、その時に旬な新鮮な精油が出たり入ったりします。メジャーな種類はだいたいいつも置いてありますけどもね。
オンラインだとレア精油の販売はしていないかもしれませんが、品質にこだわるオーナーの小さなアロマショップなので、安心して使用できます。
ここではネットではGCMSレポートは出していないのですが、個別に問い合わせると、直近でテストしたものは見せてくれます。
アンフルラージュはスモールビジネスなので、ロットごとの分析までの予算はないとのこと。ですが、ジョーさんやそのアシスタントの方は知識が豊富で、何でも質問に答えてくれます。私はこれまで使ってきて信頼できる購入先としていつも利用しています。
StillPoint Aromatics
ここはアメリカのパワースポットの地で知られるセドナにあるアロマショップ。先ほども出てきました私の最も尊敬するアロマ講師のJade Shutesさんのクラスを取った時に勧められて以来、お気に入りの一つで頻繁に利用しています。
精油以外にも、ハイドロゾルやキャリアオイルも取り揃えており、私はいつも使っているお店にない時は、ここのハイドロゾルを購入したりしています。
以前購入したカレンデュラハイドロゾルの、ほんのりスイートでフローラルな香りはとても印象的でした。
小さい会社で予算の関係上定、成分分析は毎回ではないそうですが定期的に行っていて、その結果はショップサイト内で見られます。
ここでもアロマのオンライン資格コースを行っているのですが、何より魅力的なのは、実際のセドナ現地で行っている8日間のアロマリトリートとか、蒸留体験コースなんかもあり、ぜひいつか私も受けてみたい!と思うものばかりです。
一度オーダーに間違いがあった時や、質問があって電話した時も、親切に対応して下さりました。
精油の種類もとても多いのですが、小さいショップなので時々売り切れが頻発することもありますが、それだけ品質にはこだわっている会社です。
FROLACOPEIA
ちょっと読み方は難しいけれども、とてもお勧めの精油会社の一つです。
ここのオーナーはDavid Crowさん。アメリカのハ―バリズム界では有名な方で、アロマ、ハーブ、鍼の30年以上の経験を持つベテランです。
このショップを知ったきっかけが、確かNAHA主催の講義だったと記憶しているのですが、オンラインのイベントでスピーカーとしてDavidさんが講義されていたことでした。ハ―バリズム初心者でも分かりやすくて、論理的に優しい話し方をされる方で、私がメディカルハーブに興味を持ったきっかけでもあります。
その後Jadeさんともつながりがある事を知って、ますます信頼が沸くなと思った先生です。
このショップは精油の種類は少ないのですが、高品質なフラワーエッセンスも置いています。
各精油の下の欄に成分表もついていますし、何よりデータシートや先生のお勧めの使い方、動画もあったりと、とてもアロマが好きな方が経営してるんだなーって分かります。
ここでもいくつかの種類を購入しているのですが、ここのローズゼラニウムがバラのようにフローラルで美しい香りに衝撃だったのは今でも覚えています^^
品質のこだわりが強い先生なので、ちょっとお値段は高めに設定されていますが、とてもお勧めです。
Desrosiers International
ここは知っている方は少ないと思いますし、かなりマイナーなショップなのですが、私の中で隠れトップのアロマショップなんですね^^
ここを知ったきっかけはアロマ界の化学者、ロバートパパス氏の紹介でした。彼が抽出に携わっている精油の販売先としていくつかの精油会社があるのですが、ここはその一つなんですね。
なので品質はもちろん、成分分析もパパス氏のラボで行っているので安心のお墨付き。ここのショップではマイナーな精油も購入できるので、アロマオタクにはぜひ使ってほしいお店。
私が利用している一番の目的は高品質なCBDオイル。パパス氏がカナビスの植物の栽培状況も把握しているのもあり、他で買うよりも断然安心で良いです。
そして、パパス氏がおすすめの高品質なフランキンセンス製品やブレンドオイルも置いてあるので、パパスファンにはお勧めのショップです。
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初心者は気を付けて!セラピストなら使わないショップ
これは意外かもしれないのですが、身近にも品質の悪い精油は多々あります。ここでは初心者の方には特に気を付けてほしい購入先を紹介します。
② Ebay
③ Whole Foods Marketなどのナチュラルマーケット
大規模なオンラインサイトが良くないわけ
数年前ロバートパパスがアマゾンの悪質な精油ブランドを暴露する企画をやっていたのですが、アマゾンやEbayは、不特定多数の人が自分のオリジナル製品から要らなくなった中古品まで、幅広く売買されていますよね。中には他で購入した精油を売っている事もあります。
特に気を付けたい要素は主に2つで、
ブランドそのものが悪質なアロマである場合
セカンドハンドで古い精油を売っている場合
があります。ブランドそのものが悪質かどうかは、先ほど紹介した手順で調べてほしいのですが、(アメリカアマゾンの偽和アロマブランドの記事はこちら)問題は2つ目です。
これは、出品者がどこかのセール品で価格の下がった精油を買い、それをオンラインで正規の価格同様で販売したり、買ってみたけど香りが嫌いで、キャップを開けたにもかかわらず、キャップの部分を新品に替えたりなどしてオンラインショップに流したりする手口はよくあります。
これらの何が悪いかという事ですが、もともとの品質は良くても、酸化した古い精油であるため、品質が劣化し、場合によっては使用した時に肌刺激などの副作用が起こりやすいのです。
私は基本、自分の好きなアロマショップでも、セール品のアロマは買いません。なぜならその製品がセールになっているのは売れ残りだからです。
ですので、この手のオンラインショップは、中には高品質なものもありますが、見分ける力を付けてから利用するようにしましょう。
ナチュラルマーケットは必ずしも高品質ではない
Whole Foods Marketはアメリカ在住なら一度は訪れたことのある、オーガニックの食材が買えるナチュラルマーケットですね。私も大好きで月一で買い物はしていますが、残念ながらこういったナチュラルマーケットにある全ての商品が品質が良いとは限りません。
Whole Foods Marketには日用品のセクションがあって、たいていそこに精油が置いてあるのですが、例えばNowやAura Caciaなどのブランドとか、明らかに安すぎる安価な精油もちらほら。
中にはいつから置いてあるのだろう?と思うくらい、毎回行く度に同じものがずっと同じ場所に置いてあったり、場合によってはホコリが被っているものまであるんですよね^^; 明らかに売れてないでしょう?と分かるものもたくさん見てきました。
ですので、こういったマーケットに並ぶ精油場合、品質の良くないブランドの心配もありますし、精油そのものが酸化している可能性はとても高いです。精油をお店で買う場合は、精油の専門店で購入しましょう。
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まとめ
いかがだったでしょうか?今回出てきていないブランドでも良いものはまだありますが、逆に、本当に要注意な理由があってここには載せていない、アメリカでは超有名なオンラインブランドもあります。せっかくアロマを楽しむのだったら、多少お財布には響きますが、品質の良い安全なものを選びましょう。まだまだアメリカのアロマ界のことで紹介したいことが山のようにあります!次回も楽しみにしていて下さいね。