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鬼滅の刃のキャラクターをアロマオイルで評価してみたよ 【後編:柱や鬼など】

March 8, 2021

今日は、前回前編記事を書いた、鬼滅の刃のキャラクターを精油や芳香植物で評価する回の後編だよ。

こんにちはEarth Giftです。

先月、東北地方で大きな地震があったと聞きました。今回も10年前同等の大きな地震だったとのこと、被災地の皆さんがご無事でいらっしゃることを祈っております。私の実家も東北なので、今回の地震で物が破損したり、といったことはあったようでした。近くにいないととても心配になりますが、こちらからでも手伝えることをしたり、家族や友人から連絡が返ってくるととても安心しますね。今後も余震の心配はあると思いますので、気をつけてお過ごしください。 

さて、前回の記事から一ヶ月以上経ってしまいましたが、やっと公開できるのを嬉しく思っています。先日、鬼滅の刃のアニメ第二期放送の正式な発表があり、鬼滅ファンとしてはかなり嬉しいニュースだったのではないでしょうか。アメリカでも放送してくれるなら、そのためにテレビ契約したいですね。とても羨ましいです!

ちょっと余談ですが、前回の記事のURLに、鬼滅の刃の英語版タイトル:Demon Slayerと入れたつもりだったのが、Damonになっていたんですね。というのも、記事を書いたときは間違っているとは思っていなかったんですが、息子に確認したら間違っていると怒られました^^; 今更直すと、他で貼ったリンクを全部変えないといけないのでそのままにしますが、スペルが間違ったままでも正しいURLですよ、ということだけ、こちらでお伝えしておきますね。(←これでも在米歴10年以上です。)

では、今回は前回の続きで、鬼滅の刃のキャラクターをアロマや芳香植物で表すと?ということで、私Earth Giftの独断と偏見で、鬼滅をアロマで評価していきたいと思います!

前回同様、今回の記事の前にも注意事項ですが、

この記事では、最新の注意を払っておりますが、一部ネタバレを含んでおります!これからアニメや映画、単行本を見てみたい、と思っている方は、それらを見終わるまで、読まないでいただけますと幸いです。何卒よろしくお願いいたします。

なお、著作権に関してはこちらの章で記載しております。

今回の鬼滅の登場人物を解説

もしまだ前編を見ていない方は、そちらの記事からご覧いただくと分かりやすいかと思います。そこでは、鬼滅の刃がアメリカでは子供向けかどうかという見解だったり、ストーリーの簡単なあらすじなども紹介しています。良かったらぜひそちらも読んでいただけると嬉しいです。

日本でもそうかも知れませんが、アメリカでも鬼滅に対する賛否両論はあれど、やはり私としては、ある程度大きいお子さんや、お子さんのいらっしゃる親御さんにもぜひ観てもらいたいなと思う、家族愛や兄弟愛が美しく描かれた感動作品だと思っています。

もっと詳しく知りたい方は、アニメは日本ではアマゾンプライム、アメリカではクランチロールでも出ておりますのと、単行本は全巻出ております。
  
アメリカのアマゾンKindle版
  
日本のKindle版。日本だと安くて羨ましい。。

また、こちらが鬼滅の刃のアニメ、映画の公式サイトですので、ぜひ見てみてくださいね。絵が迫力があってかっこいいです。

今回お話するキャラクターたちの紹介

では、今日お話する鬼滅の刃の登場人物をご紹介します。今回の記事も、鬼滅ファンの一人として、作品を深く読み込み、内容の濃いものになっているはずです。ぜひ楽しんでもらえたらと思います♪

① 煉獄杏寿郎
② 宇髄天元
③ 時透無一郎
④ 甘露寺蜜璃
⑤ 伊黒小芭内
⑥ 悲鳴嶼行冥
⑦ 不死川実弥
⑧ 不死川玄弥
⑨ 胡蝶カナエ
⑩ 産屋敷耀哉
⑪ 継国縁壱
⑫ 黒死牟
⑬ 猗窩座
⑭ おまけ(鬼舞辻無惨について)

まず最初は今回の映画:無限列車編の主人公、煉獄杏寿郎さん。煉獄さんは柱(鬼殺隊のトップ12)の一人で、無限列車では後輩である炭治郎や伊之助らに指導したり、そして後輩からも尊敬される存在ですね。煉獄さんは炎の呼吸の使い手、縁柱であることを誇りとし、無限列車での柱としての勇敢さと強さが印象的でした。

2人目も柱の一人、宇髄天元さん。ド派手な祭りの神として、見た目だけでなく戦闘法も派手な剣士です。3人の美人妻に対する紳士的な一面と、炭治郎たちに威厳を見せつけるギャップが印象的でした。

3人目は、14歳と最年少の柱、時透無一郎くん。普段は目立たなく、物静かな青年ですが、一度戦闘となればその隠れた本領を発揮する凄腕剣士。最初の方は冷淡で辛辣な態度が目立ったものの、刀鍛冶の里での出来事により、徐々に本来の無一郎くんの姿を取り戻す描写が印象的でした。

4人目は鬼殺隊柱の花、甘露寺蜜璃さん。旦那さん探しのために鬼殺隊になったというお茶目な反面、独自で編み出した恋の呼吸の使い手で、超人並みの気力と体力の持ち主。見た目も心も美しい、みんなの癒やしの存在です。恋人(?)伊黒さんへの純愛も素敵です。

5人目は蛇柱の伊黒小芭内さん。生まれつきオッドアイで弱視のため、相棒の白蛇、蕪丸が戦闘の手助けをしてくれています。幼少期の育った環境により、無口で、簡単に人を信用しない性格ですが、恋人甘露寺さんにだけに見せる優しさや尊敬心が印象的でした。

6人目は柱最強とも言われる悲鳴嶼行冥さん。最年長で、後輩だけでなく他の柱のまとめ役でもあります。超人並みの鍛錬とずば抜けた強さを備えながら、親のいない子どもたちや鬼殺隊士を世話するなど、面倒見の良いお兄さんでもあります。

7人目は、兄弟で鬼殺隊として活躍する風柱の不死川実弥さん。設定年齢は21歳なので、義勇さん(前回紹介)や伊黒さんと同期ですね。見た目はちょっと乱暴な性格ですが、口下手で家族想いの優しい内面を持つ姿が印象的でした。

8人目は、不死川玄弥さん。炭治郎と同期で、実弥さんの弟。鬼殺隊で有りながら、部分的に鬼の能力が使えるという稀な特殊能力を持っています。風柱のお兄さんとの関係性の描写が見どころです。


アマゾンプライム(日本)でも無料で観られます。

さて、まだまだ行きます。9人目は、胡蝶しのぶ(前回紹介)の姉、胡蝶カナエさん。設定では既に戦死していますが、生前は誰にでも優しく穏やかなキャラクター。蝶屋敷の主でもあり、怪我をした隊士を看病する姿は正にナイチンゲール!個人的に大好きなキャラです。

10人目は鬼殺隊を仕切る本部の長、産屋敷耀哉さん。常に冷静で、神聖で優しい雰囲気を持ち、鬼殺隊士からは、“お館様”という名称で崇拝されています。産屋敷家は、先祖代々続くお屋敷の一族ですが、平安時代に屋敷から鬼を出してしまったことで、屋敷内の呪い病が存在します。お館様はその病を患い盲目なのですが、その代わりに非常に鋭い感の持ち主です。

11人目は、炭治郎の祖先の恩人、継国縁壱さん。縁壱さんは、物語の悪の根源である鬼舞辻無惨でさえ震えるほど、超偉人とも言える歴史上最強の剣士。壮絶な過去がありながらも、優しさや素朴さが印象的なキャラクターです。炭治郎の使う日の呼吸は、始まりの呼吸と呼ばれ、縁壱さんが最初に作り出した全ての基本の呼吸法なのです。

12人目は、最も強い12の鬼(十二鬼月)の中で最強の能力を持つ黒死牟。黒死牟は人間の頃、縁壱さんの双子の兄であり、当初は縁壱と一緒に鬼殺隊の一員でもあった鬼。人を裏切るも、最終的に人間味も残っていたことに関しては、少し同情できる部分はあったかなと個人的には感じました。

13人目は、十二鬼月の3番手の鬼であり、映画:無限列車編でも登場する猗窩座。鬼ですので、これまで幾度となく殺人を犯しているので、それ相応の償いは必要なんですが、人間時代の猗窩座のストーリーは、同情以外考えられない、最期は感動の終結でした。個人的には鬼の中で一番好きなキャラです。

最後はおまけとして、鬼滅には欠かせない鬼、鬼舞辻無惨。物語の発端は、無惨の誕生が原因です。平安時代から生きている、年齢的には最高齢の鬼であり、全ての鬼たちを支配する鬼最強のボス。

鬼滅のキャラクターをアロマで評価すると?

ということで、先程あげたキャラクターを一人ずつ紹介していきます。

煉獄杏寿郎の強さとタイムのアロマと花言葉 ~Thymus vulgaris~


一人目の煉獄さんは、炎の呼吸の使い手である炎柱、無限列車編での主人公ですね。無限列車編は、物語では初めて、柱の強さや勇気を見せられた作品だったと思いました。そんな情に厚く、後輩想いの煉獄さんに贈りたいのは、タイムの精油。

煉獄さんを最初に見た時は、何かのスパイス系の香りをイメージしていたのですが、その中でも香りも効能も強く、花言葉もタイムはとてもピッタリだと思いました。

タイムのアロマは、フェノール類の成分、チモールのおかげで香りも力強く、抗菌作用にも強力な作用を発揮します。

タイムの花言葉には、勇気、そして力強さという意味があるんですね。正に映画での煉獄さんですね。

ド派手な祭の神、宇髄天元とクローブ ~Eugenia caryophyllata~


二人目の宇髄さんは、3人の奥さんからは天元様の愛称で呼ばれていて、派手な髪飾りや装飾のイケメン鬼殺隊柱ですね。そんな宇髄さんには、クローブのアロマを選びました。

本人は自分をド派手な祭の神と称し、戦闘方法も爆薬や毒を使うなど、ド派手で強力です。宇髄さんはもともと忍の家系に生まれ、“天元”の名は、忍びの王になるために付けられた名前、つまり天皇のような意味を持つ、高貴な名前なのです。

そして、後輩には厳しく、威厳を見せつける姿は、クローブの花言葉である、“高貴”や“威厳”を象徴しているな、と思いましたね^^

宇髄さんを見た時に最初に思いついたのは、インパクトのある強力な香りと薬効。候補としては、シナモンやカシア、クローブなどがありました。強力でありながら、香りの個性が顕著なユニークなイメージがあったからなんですね。

その中でもクローブは、最も男性ウケする香りかなと思いました。クローブは別名丁子(チョウジ)と言われているのですが、丁子は戦国時代、武士たちが敵を狂わすために、この強力な丁子の香りを鎧や兜に使っていたそうなんですね。まさにド派手な香りで相手を撃退する武器ですね!

また、クローブはオイゲノールが主成分ですね。オイゲノールは、取りすぎると毒性も高い成分ですが、宇髄さんの武器、クナイも毒を刺すものでしたね。強力な薬効ももたらしますので、クローブを贈りたいと思います。

隠れた才能。時透無一郎とコリアンダー ~Coriandrum sativum~


時透くんは最初に見たときは、何事にも無関心で、ちょっと辛辣な物言いが目についたものの、刀鍛冶の里では彼の持つ、隠れた突飛な才能を発揮したり、炭治郎との交流により、過去の記憶や、本来持っていた内面の良さを取り戻す描写がとても印象的でした。

そんな時透くんに贈りたいのは、コリアンダーの精油。ちょっと癖の強い、でも優しい香りを想像していたのですが、コリアンダーの花言葉を調べたときに、真っ先に時透くんを思い出しましたね^^ それが、隠れた才能、隠れた長所、辛辣

アロマ界ではコリアンダーには2種類あって、種から抽出された精油(主にコリアンダーという名称)と、葉から抽出されたもの(主にシラントロという名称)。どちらも癖の強いアロマですが、種の精油はもう少し優しい香りを持ちますね。ですが、どちらの精油も強い薬効をもたらします。

時透くんの最初のほうの描写は、シラントロ。癖が強くて、抗菌性や抗真菌性をもち、体内の水銀をデトックスする効果も知られていますよね。そして後半の時透くんの様子は、種から抽出されたコリアンダー。香りは負けじと強く、癖もありますが、もっと優しく、鎮静作用に非常に優れた癒される香りです。

鬼殺隊柱の美の花。甘露寺蜜璃と赤いバラ ~Rosa damascena~


鬼滅の刃は終始死と隣り合わせで、常に悲しさや辛さのある物語です。そんな中でも、明るく癒やしの存在でもあるのが甘露寺さんですよね。甘露寺さんを見た時に、ローズなどの花を思い浮かべたのは私以外にもいるはずです。

ローズのアロマには2種類あって、精油とアブソリュートがありますね。(この2つの違いはこちらの記事で解説しています。)ローズのアロマは、日本であればローズオットー又は、ローズアブソリュートと呼ばれ、区別されることが多いかもしれませんね。アメリカでは、ローズエッセンシャルオイルと、ローズアブソリュートと呼んで区別しています。

甘露寺さんならエッセンシャルオイルの方かな、と思いました。美しく優しい香りを持ちながら、抗菌性や抗炎症作用などに非常に優れ、ヒーリング効果に強力なパワーを発揮します。

バラの花言葉を調べてみると、様々あるようで、バラ全体では美や愛、といったものがあるんですが、一番しっくり来るのが赤いバラの花言葉。 美、愛情、猛烈な恋、などがあるんですね。個人的には、甘露寺さんの髪の色、ピンクのバラだったらな、とも思いましたが、ローズの精油は主にピンクローズを使うことが多いですし、香りは色問わず変わりませんものね。

鬼殺隊柱の美の花でもあり、柱稽古では後輩たちを愛情持って指導したり、そして、転生後に旦那さんになる伊黒さんには、作品中でも猛烈な恋をしていますね^^

蛇の良薬フェンネルと蛇柱伊黒小芭内 ~Foeniculum vulgare~


伊黒さんは、炭治郎との最初の出会いはあまり良い印象はなく、見た目も含めちょっと怖いなと思っていたのですが、最終的に二人が協力して無惨戦を乗り越えたり、何より甘露寺さんへの想いはとても感動するものでした。そんな伊黒さんにはフェンネルのアロマを贈りたいです。

伊黒さんの第一印象と、その後の姿を考えたときに、香りの第一印象はそんなに癒やされるものではなくても、慣れると良さが分かる、薬効が強いもの、で考えていたんですね。そこで、フェンネルの花言葉や言い伝えなどを調べたときに、コレだ!って思ったんです。

まず、フェンネルは胃腸系の症状、特に膨満感や消化不良などにとても効果的で、家庭の薬箱には必須のアロマ。また、女性ホルモン様作用なども期待できるので、マッサージにも使われたりしますね。

甘露寺さんに選んだローズのアロマも、同じく女性ホルモンに働きかけたいときに選ばれたりもしますが、意外ですがフェンネルとのブレンドの相性も良いんですね。

そんなフェンネルの花言葉で、伊黒さんにぴったりだったのは、どんな賛美でもあなたを語り尽くせない

甘露寺さんとの最期のシーンでは、彼女に対する想いや尊敬の念が痛いほど感じられました。その時の伊黒さんの甘露寺さんへの言葉は、正に花言葉通りのもの。ぜひこれは本編を見てほしいなって思います^^

そして、これは個人的にも驚いたんですが、とあるイギリスのサイトには、フェンネルの伝説話に、蛇が視力の改善のためにフェンネルを使っていた、なんて神話もあるそうなんですよ。神話なので本当かは分かりませんけれども。鬼滅の物語では、伊黒さんが白蛇の蕪丸といつも一緒にいるのは、彼自身の弱視の補佐をするためなんですよね。この神話上の蛇がフェンネルを使う理由そのものですね。

最強の柱、悲鳴嶼行冥と最強の鎮痛薬、ウィンターグリーン ~Gaultheria fragrantissima~


悲鳴嶼さんは、鬼殺隊の長として、鬼殺隊士だけでなく柱全体のまとめ役でもあり、その並外れの強さと頼もしさがとても印象的でした。そんな悲鳴嶼さんにぴったりなのはウィンターグリーン

ウィンターグリーンの強い香りと、アロマの中でも群を抜いたの鎮痛作用の効果は、鬼殺隊の中でも並外れの力と、強さを持つ悲鳴嶼さんを表しているようです。

悲鳴嶼さんは、過去に親を亡くした子どもたちをお世話していたのですが、ある日彼らの家に鬼が襲来し、子供たちは慌てふためき悲鳴嶼さんの言うことを聞かず、そのほとんどが惨殺されてしまった事件が起こります。最終的に悲鳴嶼さんは鬼を退治するのですが、そのうち一人だけ生き残った女の子には、人殺し扱いをされ、以来子供を信用できなくなってしまうんです。

ですがその不信感や辛さは、悲鳴嶼さんの最期で晴らされることになります。そのシーンには、明日さえ来ていれば という名セリフがあるのですが、実はこのウィンターグリーンの花言葉には、明日の幸福、という意味があるんですね。

あのとき、明日さえ来ていたら、ちゃんと誤解が解けて、今もみんなで幸せに暮らせていたのに、という意味だったことを考えると、この花言葉はぴったりだなって思いました。

逆境に負けない強さ。不死川実弥とジャーマンカモミールの花言葉 ~Matricaria recutita~


不死川さんも、伊黒さん同様、第一印象はあまり良いものではなく、ちょっと凶暴な性格だなぁと思っていたんですよね。ですが、物語を読み進めていくうちに、ただ言葉にすることが下手なだけで、情に厚く、誰よりも家族想いで、逆境に負けず逞しく生きる姿がとても印象的でした。

そんな不死川さんは、意外にもジャーマンカモミールがぴったりだと思いました。

ジャーマンカモミールの香りは、フルーティーなローマンカモミールとは違い、もっとハーブ調の緑っぽい香りですね。抗炎症作用も抜群に優れています。

不死川さんは柱としては2番目に強い柱。日輪刀には菊の紋様が刻まれていますが、ジャーマンカモミールはキク科の植物ですね。そして精油は真っ青な綺麗な色をしています。口下手な人は、第5チャクラの要素を取り入れると良いのですが、その第5チャクラの色は青(ターコイズ)でしたね。

気になる花言葉ですが、ジャーマンカモミールには、“仲直り”、“逆境に負けない強さ”、という意味があるんです。

不死川さんは弟の玄弥くんとは、表面上は不仲に描かれていますが、それは彼の不器用な性格故の態度。弦弥くんの最期のシーンは悲しいですが、二人は仲直りで終わっています。そして、辛い過去にも負けず、柱として逞しく生きる姿は、この花言葉そのものだと思いました。

ちなみに、ヘリクリサム(後に紹介する胡蝶カナエ)のアロマとも相性が良いです♪

戦場のハーブ、ヤローと不死川玄弥の勇敢さ ~Achillea millefolium~


玄弥くんは不死川さんの弟で、炭治郎の同期ですね。不死川さん同様、ちょっと乱暴で口下手なところはそっくりですね。そんな玄弥くんにはヤローが良いかな、と思いました。

ヤローに関しては、過去にメルマガで書いたのですが、古代ギリシャでは、戦闘時の怪我の薬草としてヤローが使われていたんですね。抗炎症性が高く、真っ青な精油なので、言葉の表現が苦手な彼には、第5チャクラに働きかけたい時に適した色ですね。

そんなヤローの花言葉は、戦い、勇敢、という意味があります。玄弥くんは鬼殺隊士には必須の呼吸法が使えなかったのですが、鬼の組織を摂取することで、一時的に鬼化できる稀な能力があります。最強の鬼、黒死牟との戦いでは、黒死牟の組織を取り入れることで、どんな状況になろうと最期まで戦った姿はとても勇敢で、正に花言葉通りですね。

ちなみに、ヤローも同じキク科の植物。不死川さんのジャーマンカモミールと同じ科名です。ヤローとジャーマンカモミールは、ハーブの見た目はあまり似ていないんですが、薬効は同じように抗炎症作用を持ち、精油の色は同じ綺麗な青色。なんだかこの2つアロマも兄弟のようですよね^^

永遠の思い出。胡蝶カナエとヘリクリサム ~Helichrysum italicum~


カナエさんに選んだアロマは、これまでの中でも最もぴったりなものじゃないかなと思っています。

カナエさんを初めて見た時、とっさに考えたのはラベンダーやイランイランのような、優しい花系だったのですね。

ですが、鬼殺隊柱の実力者でありながら、怪我した剣士の介護や、妹や継子のお世話をしたり、誰に対しても分け隔てなく、いつも優しい性格を見て、天使のような方だなって思たんですよね。こんなお姉さんがいたらな、なんて思ったのは私だけじゃないはず!

そんなカナエさんに贈りたいのは、ヘリクリサム。強力な抗炎症作用を持ちながら、お肌にも、お子さんにも安全に使える、鎮静作用を持つ優しい花の香り。ハーブも綺麗な黄色の花を付けます。カナエさんは、花の呼吸の使い手ですね。

効能やハーブだけでも通ずるところがたくさんあるのですが、更に花言葉を調べると、“永遠の思い出” という意味があるんです。

カナエさんは物語では既に亡くなっており、回想シーンで出てくるだけだったんですね。物語では、妹である胡蝶しのぶと栗花落カナヲ、蝶屋敷や柱の全ての人からいつまでも愛され、永遠の記憶として残っているカナエにはぴったりだと思いました。

冷静沈着な産屋敷耀哉とサンダルウッドの花言葉 ~Santalum album~


お館様を最初に見たときにとっさに思いついたのは、高貴で上品なアロマということで、フランキンセンスも候補の一つだったのですが、サンダルウッドを思い出して、これが一番しっくりくる!と思いました。

お館様は、屋敷に代々伝わる呪いにより、皮膚病や失明といった辛い状況の中、鬼殺隊士たちの"親"として、常に冷静さを保ち、鋭い感で鬼の居場所や出現の予感を的中させるなど、鬼殺隊士にはない特別な能力をお持ちですね。

サンダルウッドの花言葉には、“平静”や“沈着”と言った意味があるんですね。

また、お館様は1/fゆらぎという稀な声質の持ち主で、いわゆる人を心地よくしたり、癒やされるような音質を発する能力もあるのですが、実はこの1/fゆらぎは一般でも存在し、宇多田ヒカルさんやMISIAさんの声もこのタイプなのだそうですね。

サンダルウッドの効果にも、優しいヒーリング作用がありますね。精神的な鎮静効果だけでなく、傷ついた肌のヒーリング作用にも優れています。とても疲れている時の瞑想にはとてもおすすめです。

始まりの呼吸の剣士、継国縁壱と始まりのアロマ、フランキンセンス ~Boswellia carterii~


縁壱さんは、物語では大昔に亡くなっているキャラ、として描かれているのですが、最も重要な人物の一人です。彼は、炭治郎の先祖の恩人でもあり、時透無一郎の先祖に当たるのですが、鬼殺隊士必須の呼吸法を編み出した、一番最初の剣士なんですね。

物語では、縁壱さんの作った日の呼吸は始まりの呼吸、なんても呼ばれていたりしますが、アロマ界に置き換えると、アロマセラピーの歴史を辿ると、始まりは紀元前3000年の古代エジプト。そこで最初に紹介されるのは、フランキンセンスですね。

当時のフランキンセンスは精油ではなく、樹脂から芳香成分を動物性の油脂に染み込ませた、軟膏状のものを使っていたりするわけですが、いずれにしても高価なアロマで、一般人が手軽に使えるようなものではなかったんですけどね。

現在のアロマ界でのフランキンセンスといえば、抗菌、抗炎症、細胞再生、アンチエイジングなど、実に万能な最強の精油ですよね。そして縁壱さんも、物語では歴史上最強の剣士なのです。

ただ、縁壱さん本来の性格は、その強さとは真逆で、とても素朴で優しいんですね。兄である黒死牟との最後の戦いまで、当時まだ人間だった兄から貰った笛を大切に持っていたシーンでは、その優しさが痛いほど伝わりました。フランキンセンスの香りも、その強力な効能とは違い、とても素朴で甘く優しい香りがしますよね。

弟への裏切り、黒死牟とローレルリーフ ~Laurus nobilis~


黒死牟は鬼の中で最上位の強さを誇り、縁壱の兄でもあります。鬼のボスである無惨に、一番最初に鬼にされた人物でもありますね。

そんな黒死牟にはローレルリーフを選びました。黒死牟は鬼の中でも呼吸の使い手で、その呼吸はの呼吸。ローレルリーフの日本語名は月桂樹ですね。

月桂樹は常緑樹で、冬に枯れることのなく咲き続ける特徴は、鬼であるため寿命のない黒死牟と重なる部分があります。

そして月桂樹の花言葉には、ポジティブな意味が多い中、ネガティブなものには“裏切り”があるんですね。

かつて人間だった頃は、縁壱の兄として、家族からは弟よりも期待された剣士でした。しかしその後、弟にその実力を抜かされ、一緒に鬼殺隊剣士として鬼狩りになるも、無惨との出会いにより、黒死牟は他の鬼殺隊員、そして弟も裏切り鬼となることを選びます。

最終的に、現役の鬼殺隊によってなんとか始末されるのですが、最後まで縁壱への嫉妬や憧憬を残している描写は、同情できる部分はありますね。

ローレルリーフには、スピリチュアル的な浄化作用も持ち合わせていますので、これまでの荒んだ心を浄化してほしい、そんな思いでローレルリーフを贈ります。

哀悼と絶望の人間時代。猗窩座とサイプレス ~Cupressus sempervirens~


無限列車での煉獄杏寿郎との戦いで初めて出てきた猗窩座の戦闘シーンでは、怒りや悔しさ、卑怯といった負の感情を起こすような描写が主だったと思います。しかし、そんな猗窩座にはサイプレスのアロマが最もしっくりくると思いました。

サイプレスは呼吸器系の症状だったり、うっ滞除去などの作用が知られていて、マッサージなんかには必須の高い薬理効果を持つアロマで慕われています。しかし、このサイプレスのアロマの花言葉は意外なものだったんですね。

それが、“死”、”哀悼”、そして“絶望”です。もともとはギリシャ神話で登場する人物が由来のもののようなんですが、猗窩座の人間時代は正にこの花言葉通りの壮絶なものでした。

本当なら詳しく全部説明したいくらい、本当に残酷で同情する話なのですが、簡潔に言うと、自分にとって最も大切な人が次々と、全員殺されてしまうんですね。

鬼滅では、自ら鬼となる道を選ぶ場合は、大きく2通りあって、①もともと惨忍な性格であった場合、もしくは、②もとは良い人間性であったものの、人間に失望や怨恨があった場合

猗窩座は明確にこの後者だったわけです。

猗窩座はその後、人間時代から復讐として人を殺めていたので、当然許されることではないんですが、なんとしても地獄を耐えて転生してほしいなと思います。

最後に、猗窩座の血鬼術の雪の結晶ですが、殺された妻の髪飾りが継承されたもの。サイプレスの葉の形と似ているなと気づいた時、なんとなく悲しさも感じましたね。

無惨に例えるアロマはない。


あとがきにもなりますが、鬼のボスでもあり、全ての悪の根源、鬼舞辻無惨は同情の余地がないほどの極悪党キャラでした。このおかげで物語が成り立っていたので、ストーリーとしては良いのですが、実際自分の欲望のためなら他人を道具としか思わない人は、まぁ独裁思想の政治家などに多そうだな、、なんて思って読んでいました。

というわけで、無惨様を芳香植物やアロマで表すのはちょっとしたくないなと思いました^^;

この写真の彼岸花ですが、鬼滅のストーリーでは無惨といえば青い彼岸花、なのですが、現実にはないものですね。どちらにしても彼岸花のアロマもないですからね。地獄でしっかり償いをして、もう人間界には転生してこないでほしいですね。

  
アメリカ版の単行本(英語)

まとめ

前回も書いたと思いますが、本当はもっと詳細に書いて紹介したいところはたくさんあったんですね。ですが、鬼滅の刃を見ていない方にも、多くの方に鬼滅の魅力をシェアできていれば嬉しいです。個人的なおすすめは、映画にもなった無限列車の章と、最後章の無限城戦での猗窩座との戦いです。憎しみや嫌悪感から、まさかの同情、感動へ持ってくるこの大逆転の描写。ここだけはぜひ見てほしいな〜と思います!これを期に、まだ見ていない方はぜひ、アニメ、漫画読んでみてくださいね。

今回の記事を作成にするに当たり、アニプレックス社さんに著作権に関する問い合わせをしたところ、個人での利用は著作権法を含む諸法令の範囲内でのご利用をお願いしております。とのご回答をいただきました。したがって、著作権なるほど質問箱を参考に、著作権法に則って記事作成致しております。何かご不明な点などございましたら、こちらまでご連絡いただけますと幸いです。何卒よろしくお願いいたします。

使用素材

鬼滅の刃公式ツイッター
Wikipedia:パブリックドメイン鬼滅の刃ロゴ

参考文献

今回、日本語の花言葉を調べていたときに参考にさせていただいたウェブサイトはこちら:
https://greensnap.jp/
https://hananokotoba.com/
https://note.com/areuspicy/n/nfbd83f2c3ce6
大変参考になりました。ありがとうございました。この場を借りてお礼を申し上げますm(_ _)m

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