こんにちはEarth Giftです。
アメリカでは当たり前に売られているCBDオイルですが、最近日本でも知られるようになってきたと聞きます。ですが、医療用大麻はアメリカですら良く思っていない人たちがいる中、日本では尚更不審に思われるのではないでしょうか?今日は、そんな方々に少しでも安心してもらえるような、CBDオイルの詳しい解説をしていきたいと思います。
1, CBDオイルとは?
・CBDオイルはどのように作られるの?
・CBDオイルの注意点
2, CBDオイルの成分を深ぼってみよう
・カナビスのCO2エクストラクトの成分
・CBDオイルのTHCは全く心配する必要がない
・CBDオイルの効果
3, CBDオイルの使い方
・CBDオイルの主な使い方3選!
4, まとめ
そもそもCBDオイルとは?
もし、医療用大麻(カナビス)に関して全くの初心者ですよ、という方の場合は、以前こちらの記事でカナビス製品の違いのお話をしていますので、最初にそちらから見ていただくと、今日の記事も分かりやすいかと思います。
CBDオイルとは、カナビスこと大麻の成分である、カナビディオールの成分が含まれているオイルのこと。
このカナビディオールは英語でCannabidiol。つまり、CBDとはここから来ているのですね。
CBDオイルはどのように作られるの?
CBDオイルは、まずカナビスの植物から成分を抽出しなければならず、その抽出方法には大きく2つあります。
② 二酸化炭素抽出法
1つ目は、カナビスの植物自体を油に浸け込んで抽出する方法です。
油とは植物性のもので、例えばサンフラワーシードオイルとか、オリーブオイルなど、重すぎず香りがしない植物油が選ばれます。場合によってはエタノールなどのアルコールで抽出することもあります。
この方法はとても簡単なので、変な話私たちでもできますが、欠点としては成分が十分に抽出されないことや、成分の濃度調節が難しい、アルコール成分が残るなどのことが挙げられます。
ですのでこれは、商品化するために専門的な目線から見ると、不十分な抽出方法だったりします。
この方法は、アロマ界では、抽出油のキャリアオイルや、ティンクチャーで使われる方法です。例えばセントジョンズワートオイル、カレンデュラオイル、ハンガリーウォーターなどですね。
2つ目の方法は二酸化炭素抽出方法といって、CBD製品では定番の二酸化炭素を溶剤として使う抽出方法です。
これはアロマ界でも使われていて、CO2エクストラクトの抽出方法です。二酸化炭素抽出法の詳しくはこちらの記事の最後の方をご覧くださいね。二酸化炭素抽出方法を行えば、大麻のCBDの成分はもちろん、他の薬効の高い成分もしっかり抽出できるので効果的な抽出方法です。
CBDオイルとして販売するには、①の方法の場合、抽出してそのまま販売されることもありますが、そこからTHCという副作用の出やすい成分を取り除いたり、といった成分調整は必要になりますね。②の方法でも、同じようにTHCを取り除くなどの成分調整が必要になります。
とくに日本ではTHCを完全に取り除いていることが多いですね。この成分調整ですが、会社によっては、CBDだけを抜き取るアイソレート法が使われることもります。
またこの②の抽出方法では、カナビスの成分のみを取り出す方法なので、これだけでは強すぎてしまいますよね。
そこで、抽出した成分を他の植物油で希釈する必要があるのです。
そのときに使われる植物油は、先程①の説明でも出てきた、サンフラワーシードオイルやオリーブオイル、あとはヘンプシードオイルに混ぜている会社さんもありました。
あとは、私の使っているCBDオイルは、分別蒸留ココナッツオイルと言って、精製されて香りのしないココナッツオイルで希釈されています。
多くの会社では、できるだけ香りのしない軽めの植物油で薄められることが多いです。
CBDオイルの注意点
CBDオイルには実は厳密な定義はなく、品質の基準に関しても、THCの含有量以外は法律で定められていないため、アロマ界の精油と同じように、偽和されているものや、CBDの成分すら入っていませんでした、という悪質なものもたくさん出回っているのです。
アメリカではこのような詐欺まがいのことは、アロマ界だけでなく、健康食品業界全体で広まっています。
調べた市販のサプリメントの10%には栄養分が全く入っていなかった!というニューヨーク・タイムズの記事も以前読んだことがあるくらいです。ですので、CBDオイルも品質のきちんとした、安心できる販売元から購入するようにしてくださいね。
CBDオイルの成分を深ぼってみよう
ではここからCBDオイルの効果を調べるべく、CBDオイルに含まれている成分などを見てみましょう。今回はあくまで一例ですので、構成成分はカナビスの生産地や種類などによって差が出ることはご了承ください。
カナビスのCO2エクストラクトの成分
もし、そのCBDオイルがCO2エクストラクトを使用していれば、CBDの成分以外にも、多くのテルペン類の成分が含まれています。今回は、アロマ界の化学者、ロバート・パパス氏のFacebookに成分表が公開されているので、これを参考にご紹介します。皆さんもぜひそちらを見てほしいのですが、これを見てみると、以下の主成分やマイナー成分が含まれています。
βカリオフェレン … 30%以上
α、βピネン … 5%以下
リモネン … 5%以下
リナロール … 5%以下
テルピネオール
CBD … 5%以下
THC … 0.1%以下
CBDとTHC以外の成分は、精油の成分としてもよく知られていると思います。これ以外にも成分は多く、1%以下の微量成分を合わせると、50種類近く含まれています。ですがカナビスのCO2エクストラクトの主成分はミルセンとβカリオフェレンであることは明白ですね。
ちなみに、このCBDとTHCはカナビノイド類(Cannabinoid)と言い、それ以外はテルペン類と言います。
CBDオイルのTHCは全く心配する必要がない
そして、多くの方が心配されている、副作用の多い成分THCですが、この表を見て分かるのが、この濃いCO2エクストラクトでさえ、たった0.08%しか含まれていないのです。
つまり、更に他の植物油で希釈されているCBDオイルには更に低い濃度で含まれていることになります。現在、アメリカでは大麻が禁止されている州でも、国全体でTHCの0.3%以下の含有量は認めているので、CO2エクストラクトでも全く問題ないことがほとんどです。
日本ではTHCが含まれているのは法律上ダメなのか、風潮としてイメージが悪いからなのか、私が見た全てのブランドがTHCフリーのCBDオイルです。
ですので、THCの副作用は全くもって心配しなくて大丈夫だよ、ということですね。
CBDオイルの効果
では、CBDオイルにはどんな効果があるのでしょうか。CBDオイル、効果、と調べるとたくさん出てくると思いますが、ここではアロマセラピスト目線での成分の効果を中心にご紹介しますね。
● 鎮静作用
● 抗炎症作用
まず、βカリオフェレンといえばなんと言っても鎮痛効果。アロマ界で鎮痛作用といえば、サルチル酸メルチの多いウィンターグリーンやバーチですが、それらのサロンパスのような独特の香りに苦手意識を持つ方も多いはず。
そんなときにβカリオフェレンの多い精油で代用するのは、アロマセラピストの間では知られたテクニックだったりします。そのときに使われるのは、ブラックペッパーやコパイバだったりもしますが、CBDオイルにはβカリオフェレンだけでなく、同じように鎮痛作用のあるCBDも含まれているので、更に高い効果が望めます。
更に、これらの成分やピネン類は抗炎症作用も高いので、怪我の際のオイルやクリームなんかにも適しています。
スキンケアにも多く使われるので、炎症肌へのフェイスクリームにも良いですね。個人的にはアレルギー性鼻炎にCBDオイルを使いましたが、鼻詰まりが解消したりと、とても重宝しました。
そしてCBDやリナロールの効果でも知られる鎮静効果はCBDオイルの定番の効果かも知れません。不眠気味で夜寝られない方にも良くて、不安症の動物にも使用できるとのこと。ペット用の商品も多く、CBDオイルだけでなく、ペット用おやつなんかも出回っています。
カナダの会社でTilrayという医療用大麻の栽培、製品開発の会社があるのですが、ここではメディカルカナビスの臨床試験にも携わっていて、小児がんのてんかん発作の緩和などに良い結果をもたらした、といった研究結果もあります。
あとは、キモセラピーの副作用である吐き気の症状にも、CBDオイルが効果的であるかもしれないとのことですので、まだ医療界では正式に認められていないにしても、今後が楽しみですね。
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CBDオイルの使い方
では、ここではCBDオイルの使い方を解説していきます!
CBDオイルの主な使い方3選!
前の章でもも少しご紹介していますが、使い方としては主にこの3つかと思います。
● クリームやキャリアオイルに混ぜて塗る
● 食べ物や飲み物に入れて摂取
1つ目は、最もよく使われる方法で、舌に垂らして摂取する方法。
これは舌の下方に垂らしたほうが、あまり味を感じずにすみます。そもそも、そんなに味はないのですが、ちょっとした苦味はありますね。CBDオイルのブランドの中には、香料もブレンドしているブランドもあります。
私が使っている会社のものは、無味のものとフレーバー付きの両方が選べます。こちらの方が使いやすいのでオススメです。
また、ペットの犬や猫に使いたいときも、こんな感じで直接垂らして使用できるみたいですね。
もし、アロマクラフトを作ったことがある方なら、いつもの要領で精油の代わりにCBDオイルを使うことができます。
CBDオイルを使ったフェイシャルクリームや、やけどや切り傷用の軟膏を作ったり。あとは単純に他のキャリアオイルとブレンドして、肌に塗る使い方もできますね。
CBDオイル自体、既に希釈されていますので、直に肌に塗って良いものも多いと思いますが、他のキャリアオイルなどの基材を使うことで、基材の効果も得られるベネフィットがあります。
ヘンプシードオイルとはとても相性が良いですね。緑色がキレイで、同じように抗炎症作用があり、栄養価の高いオイルなので塗布使用にも、飲用にもおすすめです。
最後は飲み物や食べ物に入れる方法。これはアメリカでは最近カフェやレストランでも取り入れているところがあり、CBDコーヒーやラテなんかが多いです。
ですので、自分で煎れたハーブティーやコーヒーなんかに入れたり、スムージーも良いですね。食事であれば、サラダドレッシングやソースにブレンドすれば、苦味を感じません。このような飲み物や食事に混ぜる場合は、あまりフレーバーのないものが良いですね。
まとめ
いかがだったでしょうか?個人的には、今後カナビスの効果が広く認められてほしいな、と思っているので、CBDオイルの臨床試験で良い結果が出ることは楽しみにしています。中には、まだカナビスに対するネガティブなイメージはあると思いますが、今回のCBDオイルは決して危険なものではないよ、ということを知ってもらえたら嬉しいです。